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【風の谷のナウシカ】が歌舞伎に!世界観を表現できるのか?

  • 2019年12月6日
  • 2019年12月6日
  • 芸能
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【風の谷のナウシカ】が12月6日から新橋演舞場において歌舞伎で上演されます。よく知られているアニメが主題で、なおかつその大元の原作をもとにするというとても意欲的な取り組みです。

歌舞伎【風の谷のナウシカ】

どこで上演されるの?

新橋演舞場で、12/6から25日まで上演されます。

ナウシカ – 尾上菊之助

クシャナ – 中村七之助

Wikipedia

2人のキャストしかウィキペディアにも掲載されていないところをみますと、ナウシカとクシャナ、この二人の姫様を軸に物語は展開していきそうですね。

2つの条件

原作の宮崎駿さんは、この【風の谷のナウシカ】を歌舞伎で演じるという話を受けるに当たり2つの条件を出したと言います。

  • 「風の谷のナウシカ」という原題を変えないこと。
  • 自分が表に出ないこと。

よくわからない条件ですが、パロディにされても嫌だったのでしょうし、なにかコメントを求められても困ると思ったのでは無いでしょうか。宮崎駿さんにとってみれば、ご自身が言いたいことはすべて原作に詰めたでしょうから。

風の谷のナウシカって?

そもそも【風の谷のナウシカ】って何でしょうか。

言わずと知れたジブリ(とよく言われています)のアニメを指すことが多いです。

アニメージュに連載途中だった原作漫画を元に、1984年に映画化されました。映画作成時は、ジブリはありませんでしたので、制作はトップクラフトです。

この物語「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿さんが、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」にでてくるナウシカ王女と、日本の古典である堤中納言物語にでてくる「虫愛づる姫君」に着想を得てつくったオリジナルの物語です。

ウィキペディアを引用します。

風の谷のナウシカ

ジャンル SF・ファンタジー

漫画

作者 宮崎駿

出版社 徳間書店

掲載誌 アニメージュ

レーベル アニメージュコミックス ワイド判

発表号 1982年2月号 – 1994年3月号

巻数 全7巻

話数 全59話

映画:風の谷のナウシカ

監督 宮崎駿

制作 トップクラフト

配給 東映

封切日 1984年3月11日

上映時間 116分

Wikipedia

今回の歌舞伎の元ネタは?

普通一般に【風の谷のナウシカ】といえば、この映画版アニメを指します。

ただ、この歌舞伎で上演するナウシカは、アニメ(映画)の「風の谷のナウシカ」では有りません。

今回の歌舞伎で演じるストーリーは、ナウシカの原作を元にしたものです。

原作本は7巻まである漫画です。映画公開時には2巻までしか発売されていませんでした。最終の7巻が発売されたのは、もっとずっと10年以上も後のことです。映画のナウシカは、2巻の冒頭くらいまでのストーリーを、設定を若干変えてまとめたものです。

原作のナウシカ

漫画(原作)の風の谷のナウシカは、映画版では描ききれなかった人間の業や自然破壊、文化や科学技術など考えさせられるテーマがこれでもかとでてきます。私の感覚では、映画のナウシカと原作のナウシカは、違うものです。深みがまるで違います。

もし今回の歌舞伎をご覧になる方や、世界観も含めた本来の「風の谷のナウシカ」を知りたいのであれば、原作本である漫画の7巻をすべて読まれることをお勧めします。

ただ、結構重たいテーマであるのと、絵に好き嫌いがあるかも知れないので、その点は注意が必要です。

今回の歌舞伎は、この漫画の7巻を演じるということです。

漫画として7巻通読するだけでも、かなりの時間がかかります。が、それを、一日の歌舞伎で演じきるというのはかなり難易度が高いのではと思います。

この重厚なストーリーを歌舞伎に置き換えたときの表現がどのようなものになるのか。脚本家の腕の見せ所ですね。

意気込み

尾上菊之助さん(42)は、「歌舞伎ファンの方に納得していただける、ジブリファンの方にも絶対納得していただける作品にする」

と話しているそうです。

まとめ

始め上演のニュースを聞いた時、なにかの冗談かと思ったんですが、是非ともどちらのファンにとっても満足できるものにしていただきたいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。