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完全なビジネスモデルは存在する?

  • 2019年11月25日
  • 2019年11月25日
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先日のニュースです。パトロンが投資先の会社にお金を出すにあたって、ちゃんと利益が上がるビジネスモデルができていない会社にお金を出すのはどうなの?のような記事でした。若干違和感がありました・・

完全なビジネスモデルは存在する?

本来であれば、まずは「ちゃんと利益が上がるビジネスモデル」を構築した上で、そのビジネスを大きく成長させるために資金を使うべきなのです。

きちんとしたビジネスモデルとはどういったものでしょうか。

この記事で言われているように、利益が毎期でるようなビジネスモデル、ということでしょう。

ビジネスを始めるにあたって、経営者であれば、ある程度の収益化のモデルが出来て、状況が整ったら、ゴーサインを出すでしょう。お金はそのための、動くための元手となるものです。

記事の中での投資は、確かに結果的に悪い結果になってるのかもしれないです。いくつも投資をした先が軒並み悪い結果になるのは、投資した側としては苦しい状況です。しかしうまくいくのがたくさん投資したうちのウチの1つも有れば万万歳なのではないでしょうか。何個うまくいくか、どれだけの規模のあたりになるかも投資する時点では分からないわけです。

必ず成功するビジネスモデル、そういったものがあるなら会社を立ち上げたひとはみな利益をあげられるはずです。巷には成功するためのやり方、バイブル本が山ほど出ています。

もちろんそれらの本には共通点はあります。成功はスキルだというセミナーもあります。これらが言っていることは正しいと個人的には思っています。

しかし現実はどうなるか分からないから、可能性がより高い方に向けて進んでいるもしくは進んでいくのでありましょう。結果はこうなるはずだから、こうするというわけではないはずでしょう。その試行錯誤の過程にPDCAという考え方があったりするわけです。

その結果として、利益が出るビジネスモデルが出来上がるのではないでしょうか。

会社にとってのお金はあったほうが良い

では会社にとってのお金とはなんでしょう。

顧客に支持されていればお金(=ここでは利益ですね)は生み出せる、イコールビジネスは回っていく、そうでなければお金はだんだん減っていきます。

現実が当たるかどうかはやってみなければわからない。

お金はないよりはあったほうが良いでしょう。

設備投資もできるし、運転資金の足しにもなります。設備投資は将来の利益のための先行投資、運転資金は近い将来の利益ための先行投資です。利益がでなければ、自転車操業になります。

貧すれば鈍す

倒産するのは莫大な赤字を出した時ではありません。たとえ何期連続で赤字が出ようがそれだけで倒産をすることはありません。倒産するのはお金がなくなったときです。

また、手元にお金が無いと、お金が潤沢にあったときよりも出金する額は増えます。手間も増えていきます。余計にコストはかさむのです。お金がないと経営に時間を割くより金策に時間を割く時間が増えます。健全な経営はできにくくなります。

会社を運営していく上で、運営していくためのお金はあったほうが断然良いのです。

ビジネスモデルは現実に即して変えていくのが良い

もちろん、お金が残るためのビジネスモデルは企業存続のためにはなくてはならないものです。

ただそのビジネスモデルは、事前にはっきりとした明確なものが必要なのでしょうか。私達が未来を明確に予想できないように、予想と結果が一致する明確なビジネスモデル、そんなものはどこにも存在しないでしょう。

ただ、そもそも、ビジネスモデルの青写真がなければ、ビジネスとして動きださないと思います。

だとすれば、明確なものは初めから確実になくてはならないものではないと思います。

結果としてのビジネスモデルは瓢箪から駒のように突然目の前に現れるものだったりするのでしょう。これは極端な商品の例ですが、コカコーラやチョコチップクッキーなどがそうだと言われています。

逆に言えば、固定的に、ウチのビジネスモデルは100年前から決まっているからコレで変える必要も意味もない、という、時代の変化にあえてついていかず、何も変わらないことのほうが逆に危険なのではないでしょうか。

まとめ

  • 完全なビジネスモデルは存在しない
  • お金はないよりあったほうが良い
  • ビジネスモデルは現実に即して変えていくのが良い

最後までお読みいただきありがとうございました。