先日免許更新のため免許センターへ行ってきました。
数年前にちょっとした違反をしたので、2時間の講習を受けることになりました。
講師の先生はもと刑事さんで、いろんな案件を取り扱ったとおっしゃっていました。
私も免許を取得してからもうすでに何回か更新を受けています。以前は警察署へ行ってものの10分でおわるような更新の回もあったのですが(その時はゴールド免許でした)、車に日常的に乗るようになってからは、ゴールド免許など夢のまた夢で、最近は免許書き換えの際の長時間の講習を受けるのが当たり前になりつつあります。
ロービーム、ハイビーム
その講習の中で、教官がこんなことをおっしゃいました。
「夜間の走行では、いまはハイビームがデフォルトで適宜ロービームに切り替えるのが正しいんです。」
「(え?)」
「(いや待ってよ、そんなことしたら対向車のライトが眩しくて危険だし運転しづらくてしょうがないよ、そんな法律になったのか、嘘でしょう?)」
私の心の声が聞こえたのか、教官は、つづけます。
「対向車のライトが眩しいというご意見もあると思います。以前はロービームが通常で、ハイビームは見通しが悪いところとか対向車が居ないところでつかうものでした。でも」
「(そうだろぉそれが当たり前だし理にかなってるじゃん、何を考えてそんな法律にしたのかな?)」
「実はですね、数年前に」
「酔っ払いの方が道に寝転んでいて轢かれる事故が社会問題化したんです。それで」
ハイビームだったら酔っ払いの方が道に寝てても分かる、ということで、ハイビームが夜間通常運転の照明になったそうです。
私もそんな大事な道路交通法をよく知らなかったのも、まずいのですが。運転時には気をつけます。
昔の常識は今の非常識?
私が免許を取得したウン十年前はハイビームなんて、ほぼ使わない、基本はロービーム。ハイビームを使うとすれば合図をするパッシングのときくらいという認識でした。そういうふうに教習場でも教わったし、教本にもそのように書いてあったはずです。
それが真逆になるなんて。
もちろん酔っぱらいさんを轢くことは絶対に避けなければいけないことです。
常識(この場合は法律ですね)をハイビームにすると変えたことで酔っぱらいの方を轢いてしまう事故が減ったのであれば、良いですけれど。その点については教官は触れていませんでした。
社会の常識なんて、社会情勢に呼応していとも簡単に変わってしまうものなんですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。