先日、映画【記憶にございません!】についてのエントリを書きました。早速映画を視聴する機会を得たので、感想を書いてみたいと思います。少々ネタバレもありますので、まだご覧になっていないかたは映画を見てからにしていただければと思います。
映画を通じた感想
時間の経過がわかりにくい
黒田首相が記憶を失ってからの時間の経過がわかりにくいかなと感じました。時間の流れをもっとわかりやすく、経過を見せてくれるとなお良かったかなと思いました。
ニュースの女性キャスターに状況を喋らせているシーンが何回か出てきましたので、あのシーンに季節感を持たせるとかしても良かったのではないでしようか。
全編が一週間、ということでもないでしょうから。
記憶をなくしてから記憶を取り戻すまで、いったいどの位時間がかかったのか。一か月なのか、半年なのか。
その辺りが曖昧に感じられました。
内閣支持率も2.3%から若干上がって2.8%になったとありましたが、それがどのくらいの期間を経てのものなのか。そのあたりが見ていて気になってしょうがありませんでした。
盛り上がりにかける印象
大きく盛り上げて盛り下げるように緩急をもっとつけても良かったのではないか。
何か絵本を読んでいるような、そんな印象でした。
フィクションなので仕方がないといえばそうなのですが、ちょっと現実味にかけている感じ。ちょこちょこ笑いは入るのですが、もう少し没入させて欲しかったです。
中井貴一は好青年のまま
中井貴一さんの印象は、やっぱり真面目な好青年、で変わりはありませんでした。
https://keesean.com/nakai-kiichi-saisin-eiga-itukara-koukai-kiokuni-gozaimasen-473
冒頭や、広告の動画に出てきた、「記憶にねーんだ!記憶にございません!」という不遜で憎らしい中井貴一さんをもう少し見せてくれれば印象が変わったかもしれません。というかそれをもっと観たかったです。回想シーンの形ででもよいから。
吉田羊さん演じる野党第二党党首との関係も、過去を彼女に語らせるだけでなく、実際の中井貴一さんの動きがあれば、対比により説得力がより増したのでは、と思わずにいられません。
吉田羊さんと中井貴一さんのその絡みも観たかった気がします。過去と現在の絡みを見せることで、より説得力が増したと思うし、吉田羊さんと中井貴一さんの表情の違いを対比させてみたかったと思うのは私だけでしょうか。
そうすれば、最後シーンの吉田羊さんの中井さん扮する黒田首相に対する国会質問も、より引き立つ気がしますし、クライマックスの、首相の奥様への愛を語るシーンももっと盛り上がったのではと思います。
続編希望
次回作をもし作るなら、中井貴一さん扮する黒田首相のワルイ頃をもっと見せて欲しいですね。
首相の周りを固める俳優さんたちはとても良かったです。
秘書官の3人、妻、息子、お手伝いさん、SP、あと、官房長官も。
黒田首相のワルイ頃の、それぞれのやり取りを、同じ俳優さん達で観てみたいです
総評としては☆4つとしておきます。(満点は☆5です)
最後までお読みいただきありがとうございました。